中国のモバイルネットユーザー・スマホユーザーの現状 ②
中国のモバイルネットユーザー・スマホユーザーの現状報告 第2弾〜ブラウザ&検索エンジン〜
【まとめ】
・モバイルユーザーの7割がブラウザを利用している。
・モバイルの検索エンジン利用ユーザー数は、前年比63%の大幅な増加。
・モバイルの検索エンジン市場規模は、前年比79%の高い伸び。
・モバイルの検索エンジン市場は、中国ローカル企業がほとんどのシェアを持っている。
・アクセス数では、Easouが百度を抑えて1位。
但し、検索量及び第一利用シェアでは、やはり百度が30%を超えるシェアを持っている。
これは、EasouやSosoがQQなどの別のプラットフォーム上のデフォルト検索エンジンになっているためと思われる。
特に、Easouは長年、中国のモバイル検索エンジンのサービスを提供してきたため、シェアが高いとおもわれる。
【詳細】
◆モバイルブラウザ市場シェア 使用率
2012年6月の発表によると、モバイルブラウザユーザーは、2億7,800万人とモバイルユーザー全体の71.7%の浸透率となっている。また、中国系のブラウザが圧倒的なシェアを持っている。その他、モバイルブラウザは現在モバイルネットユーザーの主な入り口となっており、70%が毎日使う、そのうち50%が毎日何度も使うと回答している。モバイルネットでの検索エンジンからのネット利用が、約80%と圧倒的な使用率となっている。
◆モバイル検索ユーザー数規模
2億7,900万人に達し、前期比で9%の伸び。1年間で約8,000万人の増加。63%の増加。
◆モバイル検索市場規模
2012年Q2にて、約6億元の市場規模。前期比で18.8%の伸び。1クオーターで約20%も伸びている。前年同期比では、79%もの高い伸び率。
◆2012年Q2のモバイル検索エンジンアクセス数シェア
Easouが35.5%で一位。百度が33.5%で2位、SOSOが25.8%3位となっており、その他は1.9%以下のシェアとなっている。
◆2012年Q2のモバイル検索市場ユーザー検索量分布
百度34.9%で1位。次に、22.8%でEasou、20.1%でSOSO
が続いている。
◆2012年Q2のモバイル検索ユーザーの第一利用検索エンジン
百度がが30.1%で一位。Easouが23.3%%で2位、SOSOが16.5%で3位となっており、百度がPCでの圧倒的な知名度を利用して、最初の利用検索エンジンとして多くの支持を得ている。
個人的には、あまり百度が好きじゃないので(いや、相当好きじゃないな。。。)、EasouやSOSOには頑張ってもらいたいですね。
というのも、PCでは百度が70%ものシェアを占めているため、殿様商売状態。
製品が良くないのはもとより、社内体制も滅茶苦茶なので、担当者によって言っていることがバラバラで広告主に迷惑がかかりやすい体制。
検索エンジンの精度もグーグルに比べれば最悪レベルですし、そもそも政府の言いなりで、情報も隠されている(はず)です。。。
アリババのジャック・マー総裁が言うように、市場には適度な競争が常に必要ですね。
言葉通りアリババは検索エンジン市場に参入して注力していますね。
まあ、アリババこそ市場独占しすぎだと思いますけどね。。。
とにかく、これからはますますモバイルがメインになっていくでしょうし、せめてモバイルでは検索エンジンの質が向上することを願ってます。