近況!!
ご無沙汰です。
日本はゴールデンウィークですかね?
中国も昨日から明日までGW。短っ!!!!
ま、そんなGWの感覚なんてなくて、私はお仕事ですね。
というより、SugarMonkey及び中町についてご紹介できていなかったので、ここで簡単に、近況報告。
中町は、昨年、数年来努めてきた日系ネット広告代理店を退社。
そこから、日本、韓国、中国の投資家から出資を受けて、SugarMonkey Ltd.,という会社を相方の加野くんと香港に設立。
現在、香港の会社から上海に100%出資の独資会社を設立中。
元々は色んなネットサービス(ネット完結)を進めていましたが、中国独自の様々な規制や壁により頓挫。。。
昨年の9月に会社を辞めたので、この半年ぐらいは働けど働けど実らない。そんな時期が続いてました。
且つ、当然生活費は常に自分持ち。節約に節約を重ねて、以前は絶対に飲まなかった上海の水道水やローカルの市場の野菜(農薬まみれ)を買って、自炊しながら仕事です。(ほとんど加野君が自炊してくれてましたがw)
正直、以前サラリーマンだった頃は、移動は常にタクシー、外食が基本で、値段も見てませんでした。ほぼ、値札やメニューの値段を見ずに生活してました。(日本人が中国で生活すると大体こうなると思います。別に自分の給料が特別高いわけではないです。w)
そこから、急激に生活水準が落ちて、一般の中国人並み、いや、それより少し低い水準生活。
加野君との共同創業も、これほど仲が良かった友達でも、事業を始めてみると当然ぶつかることもあります。(議論として)お互い真剣だからこそ、本気でぶつかります。
ぶつかったらぶつかったで、男同士とことん話して、後はスッキリですけどね。
ただ、低生活水準+事業進行不振が半年続くと、自分を見つめなおすことも多いですね。(今もですが)
今まで自分でも発見できていなかった自分がそこにいて、本質が出てくる感じです。
あ、自分ってこういうプレッシャーの中にいると、こんなに弱かったんだっていうのを改めて認識します。
これは、以前の生活スタイルでは絶対に見えなかったと思うので、ものすごく良い経験をしていると思います。
それから、以前の日系ネット広告ベンチャーでは、確かに中国人の部下も同僚もクライアントもいますが、やはり日系企業のクライアントが多く、周りは日系の環境に囲まれています。
ただ、一旦この環境から外に出てみると、その時の感覚が非常に大きな壁であることを実感しました。
日系は安心できるが、高い。いちベンチャー企業である当社が簡単にサービスを利用するような会社ではないんです。
正直、中国人は日本人よりはるかに合理的で、ビジネスにおいては非常に賢いです。
日本人のビジネス感覚でローカル企業と付き合うと一瞬で、不利な状況に追い込まれます。
僕の場合は、中国人投資家がバックについてくれており、その人自身も起業家で事業を行なっている人なので、叱咤激励を受けながらなんとか進めてきた状況です。
事業開始当初は、ほぼ関与せず自分たちだけで進めていたために、色んな痛い目に合いました。
それは日本人感覚によるものです。
「やっぱりここは大事だから、日系でしょ」「いや、ここも重要重要、ローカルだと怖い」そんな感じです。
また、ローカル企業と商談をしても、日本人価格。一般価格よりずば抜けて高いのに、日系より全然安いからそんなものか。
専門分野じゃない話だと、
業者:「こうこうこうなんですよ!何言ってるんですか~。そんなことも知らないんですか?」
自分:「そうですか~。そういうものなんですね」
アホですよね。
こういったやり取りを日系企業は、中国の至るところで展開してます。
だから、日系企業はカモなんです。(これは、中華系企業が悪いわけではない。ビジネスとはそんなもの。モノの値段が分からない日系企業がアホなだけです。)
正直、既に数々の失敗を繰り返してきました。
その分、本当に沢山のことを学びました。
今、全力で手伝ってくれている、この中国人投資家は、私のメンターであり良き師です。
自分たちだけでやっていたら、今頃どうなっていたか分かりません。
中国でのビジネスにおいては、中国人のパートナーが必須だと改めて感じます。
さて、じゃあ「今何やってんの?」に戻りますが、
★Coworking Space
を上海の外国人が集まるオシャレエリアに、オープンします。
Cowrokingって?
http://cahootz.jp/?page_id=4
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0
所謂、デザイナー、編集者、記者、カメラマン、起業家等等、比較的孤立して働く人達向けのオフィス空間ですね。
一般的に知られているレンタルオフィス、SOHOなどとの大きな違いは、オープンスペースであること。
個室になっておらず、フリースペース。図書館のようなイメージ。
だから、「人」と「人」が交流できて、新しいアイディアやプロジェクト、ビジネスが生まれやすい環境になっています。
※ちなみに、上海の第3次産業就労人口(500万人以上)の、実に、29%(145万人以上)がフリーランスと言われています。
そもそも私の夢であり、SugarMonkeyのビジョンでもある
「世界中にNo Borderな空間を演出し続ける」
「世界一のNo Border空間演出企業」
というビジョンをオフィスシーンから実現するものです。
この第一弾は、テスト店舗になりますが、ここから、かなり大きなスケールのプロジェクトを考えています。
その詳細はまた今度。
まずは、この1号店を成功させることに集中です。
既に物件は借りました。
上海でも有数の外国人街にあります。元々大きな倉庫であったところを改装してできた新しいレトロ施設の一角。
「様々なバックグラウンドを持った様々な人が集い、多様な価値観、世界観を共有し、刺激しあう空間」を作って行きたいと思っています。
中国人は、特に、多様な価値観を共有して、刺激し合うことが非常に重要だと考えています。
閉鎖的な世界では、より良いもの、革新的なものは生まれにくい。
この閉鎖的な環境が中国やアジア全体の発展にブレーキをかけていると感じます。
どんな壮大な夢も、まずは、第一歩からです。
5月下旬OPENに向けて、急ピッチで準備中です。
OPENパーティーの様子は、また紹介します。