【中国EC事情】京東商城(JD)が、ウォルマート傘下のネットスーパー大手「1号店」を買収
一昨日、2016年6月20日、京東の一号店買収が正式に発表されました。
下記は、参考記事(日本語)になります。
こちらは、参考記事(中国語)になります。
外媒称京东收购1号店剑指阿里:避免电商一家独大 - 中国日报网
↑この3つめの記事が面白いです。
「状況」
京東の5%の株式を一号店を買収したウォルマートに譲渡し、実質的に京東が一号店を買収した形になります。
天猫スーパーの攻勢に対抗する形で、一号店を傘下にしたと思われます。
また、アリババが、スーニンを傘下にして、京東の家電部門に攻勢をかけた事への対抗措置として、日用品部門での京東の影響力拡大を狙ったものと思います。
「考えられる変更」
・京東と1号店の相互アクセスの増加(WeChatから京東にアクセ スを流しているような入り口の確保)
・京東と1号店の物流の統合(物流サービスの拡充)
・京東と1号店の店舗運営の統合(管理画面の共有化等、京東店舗運営 で1号店の運営も容易になる等)
・京東店舗と1号店店舗のデータの統合
これで、
●テンセントチーム
京東商城(JD)
易迅
1号店
ウォルマート
●アリババチーム
微博(weibo)
天猫(Tmall)
タオバオ
苏宁
になりましたね。
最近は、テンセント&京東商城(JD)のチームの勢いがいいなーと思います。
京東の話では、1号店の自営店の運営は、京東商城の自営店と統合されるようですし、相互補助がかなり強まっていきそうです。
1号店は、京東が弱いとされていた華東、華南エリアに強いですし、日用品関連のコアユーザーのリピートが非常に高く、会員の質も高いので、日用品カテゴリでは、かなり京東と1号店の統合で、京東のシェアが伸びそうですね。
1号店は、京東とそもそも同じモデルの、出店形式のマーケットプレイス型と代理商の自営店形式のハイブリッドなプラットフォームなので、統合しやすいと思います。
自社物流も充実してますし、物流の統合だけでもかなり効率的な運営になるんじゃないかと思います。
これから京東がどれだけシェアを伸ばしていくか楽しみです。
個人的な見解としては、「本物でないと困る物」や「即日配送で欲しい物」といったカテゴリの商品では、京東が伸びて行くんじゃないかと思っています。
例えば、
マタニティや化粧品、食品やトイレタリー、衛生商品ですね。