SHANGHAI★BASE

Unbot Group CEOのブログ。中国の最新市場動向を上海から発信。越境EC・訪日インバウンド・WeChat・Weibo・EC(タオバオ)etc...

ウェイボーの現状と上場

親浪ウェイボーがナスダックに上場する。

中国版LINEと言われるWeChatが急激に伸びて、ウェイボー人気に陰りが出ているものの、それでも巨大なプラットフォームとして無視できない。

2013年末時点で、月間アクティブユーザー数1.29億人。
日別で6140万人。
ともに同期比で30%以上の伸び。
2013年度売上1.88億ドル
3810万ドルの赤字
売上の約80%が広告収入であり、そのうちの50%がタオバオからの広告収入。

ピンタレストの中国版サイトとして流行った美麗説のモデルと同じだ


所謂、アフィリエイト媒体としてユーザーがシェアしたタオバオリンクからのCPS収入。

中国ネット業界の巨人の中では、アリババ(タオバオ)とテンセント(QQ、WeChat)の仲が非常に悪く、お互いに絶大な人気を博していながら、連携が全然取れていないので、ユーザーにとっては使いにくい。

こういう関係から、アリババは、WeChatの競合でもあるウェイボーにも出資している。

テンセントは、WeChatをプラットフォームとして、電子商取引にも進出して、アリババの牙城を崩そうとしており、微信支付や微店などのサービスを強化。
モバイル決済とモバイルEC分野に攻勢を強めている。

相変わらず中国のネットサービスは日本以上にガラパゴス化しており、IT業界の巨人たちの競争が激化している。

中国では、よく競合ばかりを意識して、ユーザビリティを無視する企業が多い。

ネット業界の巨人たちには、その路線の危うさに気づいて欲しいものです。