現代ではスピードが命だし、中国という市場では、それは尚更だ
週末に、中国の動画サイト「Youku」を使って、アナザースカイを見た。
一般のビジネスマンと同じように、私も「ガイアの夜明け」や「カンブリア宮殿」は好きだ。
ただ、切り口が「ヒト」の生き様にフォーカスしてるということで、「情熱大陸」「オデッサの階段」「アナザースカイ」が特に好きだ。
週末には、「アナザースカイ」の、建築家安藤忠雄さんの回を2話続けて見た。
第1回から半年ほどで、あまりの好評さに、第2回が放送されたらしい。
確かに面白い。
中国にいらっしゃる方は、こちらから見れます。
実は、高校時代に建築家を志望したこともある私は、未だに興味が非常にあって、大して詳しくもないくせに、有名建築を観るのが好きだ。
安藤忠雄といえば世界を代表する建築家だけど、大学で建築を勉強したのではなく、独学で建築を学んだり、元々はプロボクサーだった等、非常に稀有な経歴なことは有名。
そんな彼が、「アナザースカイ」の中でひたすら口にしていたことが、これ
「もたもたしてたらいかん」
「パッパッパやらんといかん」
「若いもんがグズグズしとったらいかんで」
という言葉。
確かに、言葉のとおり、安藤氏はとにかく、せっかち中のせっかち。
2時間の食事を15分で済ませるし、エレベーターを待つのが勿体無いから、10階ぐらいまでは、階段を使う。
階段を降りるときは小走り。
世界中で30以上のプロジェクトを同時進行しているし、世界中から講演依頼、取材依頼があるから超多忙っていうのもある。
ただ、昔からものすごくせっかちらしいく、忙しいからせっかちになるだけのヒトは、時間が空いたらすぐに休むけど、彼は違う。
彼曰く、
「こんな時代に、もたもたしとったら置いていかれるで」
らしい
昔に比べて、時代の流れが圧倒的に早くなったことは、誰に聞いてもほぼ100%「そうだ」と頷くと思う。
なのに、時代のスピードを無視して、昔と同じスピードで判断して、動いているヒトは多いように思う。
それは、海に出て、潮の流れが早くなったのに、オールを漕ぐスピードを変えないのと同じだ。
そんなことをすれば、自分で、舵をコントロールできずに、荒波で自分の意思とは無関係の場所へと流されてしまう。
特に、世界で最もスピードが早い市場といえる、ここ中国に置いては尚更だ。
もし、日本の本社のスピード感やかなり以前のやり方を続けている同僚、上司と同じスピード感で自分も動いているのだとしたら、少しずつ潮に流されて後退しているかもしれない。
船を作って、目的地と自分の位置がわかったら、あとは全力でオールを漕ぐことに集中するだけだ。