中国の全てのマーケターが読んだら良いと思う本
日本では、DSP/RTBやDMPに関して、ビッグデータと同様にバズワードとなって、マーケティング業界で大注目されている。
そんな中で、マーケターが読むべき本として、
デジタルマーケティングの最先端を走る続ける横山隆治さんが著した下記の2冊。
業界の人間で、デジタルマーケティングに携わる人にとっては、もう読んでた当たり前感もあるけれども。
DSP/RTBオーディエンスターゲティング入門 ビッグデータ時代に実現する「枠」から「人」への広告革命 (Next Publishing)
顧客を知るためのデータマネジメントプラットフォーム DMP入門 (NextPublishing)
これらのバズワードが注目されているのは、エコシステム自体が従来の広告業界にあった多くの無駄を一瞬で排除することに起因してるんだろうけど、そのことに気づいていない人がまだまだ多い気がする。
そう、コトここ中国においては特に。
マーケティングの上流にしても下流にしても、仮説⇒検証⇒改善というPDCAをできるだけ体系的にまわしていくことが重要であることに変わりはない。
ただ、これまではこのPDCAのサイクルの回転が遅かったし、且つ、取得できるデータに限界があったために、誤差が多かった。
ところが、「DSP/RTB」「DMP」「ビッグデータ」等のキーワードに代表される一連のエコシステムの登場が、これらのPDCAサイクルの回転を高速化させ、且つ、膨大な量のデータを活用できるようにした。
問題は、これらのエコシステムが従来の広告代理店やユーザー企業のマーケターが最も得意とする部分ではないということ。
且つ、そのことに起因して、従来型のマーケターがこの新しいエコシステムを敬遠している感があるといこと。
勿論、従来型のマーケターが得意とする企画力や表現力といった部分が重要でなくなるわけじゃない。
ただ、新しくデータに基づいたプランニングや分析といったスキルが急速に重要になっているということ。
そして、これまで半ば既得権益化していたメディアバイイングといった機能が弱体化して、新しいカタチのメディアバイイングが重要度を増す。
そのメディアバイイングとは企業やベンダーが持っているデータを中核としたものになっていく。
そういう一連の環境変化は、デジタルマーケティング業界における様々な点としての新しいサービスとは大きく違うものだ。
確かに、IT業界の変化はどの業界よりも早く、次から次へと新しいサービスが生まれては廃れていく。
ただ、こういったDMP、DSP/RTB、ビッグデータといったエコシステム自体は、これらとは似て非なるものだ。
その違いに気づかなければ、きっと時代に取り残されていくんじゃないだろうか。