タオバオで売れているアパレル店舗トップ5の簡易分析と中国人は日本ファッションが微妙?
中国最大のECモールであるタオバオ上で最も販売点数が多いのは、ダントツでアパレル商材。
私もタオバオで生活上のあらゆるものを購入していますが、アパレル商材も結構買ってます。
とはいえ、やはり売れ筋は女性アパレル。
さて、タオバオ内でも有名な女性アパレルショップがいくつかあります。
そのTOP5を簡単に分析している記事があったのでご紹介。
「TOP5」
さて、下記グラフは、TOP5の各店舗における、売れ筋商品TOP3を其々、単価と販売数のグラフにしています。
※2013年5月28日現在
グラフから分かること。
・裂帛の販売数がダントツ
3つのうち2つが、販売数9,000件を超えています。
単価は、100元前後の商品。
ちなみに、Tシャツとショートパンツのようです。
・単価の安いものが必ずしも販売量が多いわけではない
どの店舗を見ても、単価が安いものほど販売量が多いとは限りません。逆に「ONLY」の場合は、最も高い249元の商品が最も売れています。
但し、裂帛、韩都衣舍、茵曼の販売量トップ3の3店舗の場合は、ほぼ全ての商品が約150元以下です。
且つ、「ONLY」の1商品を除いて、全ての商品が200元以下となっています。
売れ筋商品は、200元以下がある程度鉄則とも言えそうです。
・売れ筋商品は、100元〜200元に集中
全ての店舗にいえますが、売れ筋商品は、100元〜200元にかたまっています。
さて、こちらは、上記5店舗の各3商品の評価(评论)数です。
裂帛がダントツの評価を獲得しており、次に 韩都衣舍が続いています。
確かに、この2店舗の販売数が他店舗に比べて多いために、評価数も多くなるのは理解できるのですが、それを考慮しても、評価数が多いことが分かります。
つまり、1商品販売当たりの評価率がこの2店舗は高いのです。
これは、両店舗が評価獲得を重視しており、比較的多くのスタッフを動員しているのかもしれません。
それほど、タオバオの商品販売において、評価が重要なファクターであるということです。
それでは、次にこのス・ゴ・イ2店舗はどれだけ売れているのでしょうか?
「裂帛」
今月販売数 200,271件
先月販売数 199,493件
今月売上 34,266,096元(約5億1,400万円)
先月売上 34,409,090元(約5億2,500万円)
「韩都衣舍」
今月販売数 392,738件
先月販売数 445,982件
今月売上 39,138,865元(約5億8,700万円)
先月売上 42,575,732元(約6億3,850万円)
他、3店舗もメチャクチャ売れてるわけですが、このTOP5の中に日系の店舗はどこもありません。。。
見ての通り、「韩都衣舍」韓国風ですね。韓国のお店かは分かりませんが。
ちなみに、タオバオじゃなくB2C独立ECとして、「时尚起义」というお店がありますが、こちらも売れています。
まあ、韓国でも売れてますし、日本にもサイトがありますけどね。
その他、ファッション好きの人は、日本でも人気の「Style Nanda」の商品も買っています。
しかし、中国においても完全に韓国系に押されてますね。。。
そして、タオバオの売れ筋店舗を見て思いますが、裂帛と茵曼は「ザ・中国」といった感じのデザインですね。
正直、全く良いと思わないですが、売れているのが事実です。
実際、売れているので、悪いとは言えません。
むしろ、市場が求めているものが良いのであって、外国人の私達が良いと思うものが、中国市場において、「良い」ものではありません。
この認識は、あまりないかもしれませんね。日系企業の中には。
それが、結果として出ているかもしれませんが。
実際に、女性の国別の好きなファッションの統計では、
1位香港・台湾の後、2位が韓国です。
その次に、
3位中国
4位フランス
5位イタリア
6位日本
日本が、中国において好きなファッションの国ランキングで6位にあるのは、意外とおもわれるかもしれませんが、下記理由が大きいようです。
フランス、イタリアは、文化への憧れ
韓国は、ドラマや映画のコンテンツの影響
そして、日本は、
・奇抜すぎる
・高すぎる
といった印象が強いようです。
はてさて、この当たりは、中国に進出しているアパレル企業はどこまで認識しているのでしょうか。
良いものを作れば売れるという日本的な発想は、良い物の定義が間違っていたり、国によって違う場合は、間違った線路を走りがちです。
もう一度、立ち止まって考えたいものです。
【告知】
業界最安値のオリジナルタオル専門店
業界最安値保証!オリジナルマフラータオル専門店(http://www.towel-festa.com/)
をオープン致しました。
詳細は、こちらにも
【関連】