中国人は中国がキライ・・・
最近、色んな中国人の友人や知人と話していると感じることがあります。
「中国(国家)、本当に大丈夫か?」
ということ。
以前ブログで、
【1,000万元=約1億5千万円以上の資産を持つ中国人の約半数が、「移民の準備をしている」または「移民を検討している」と回答している】
と書いたことがあります。
それは、中国という国が、「社会主義市場経済」とうたいながらも、あくまで一党独裁国家であり、お役人の機嫌を損ねれば、一瞬で無一文になるリスクを背負っているから国だからです。
ただ、こういった移民の考えを持っているのは富裕層に限ったことではありません。
私は、中国式マッサージが好きで、特に、「盲人マッサージ」が大好きで、行きつけのお店があるぐらいですが、先週末はそこで、盲人のマッサージ士さんから「中国という国が、如何にヒドイ国で、日本がどれぐらい素晴らしいか」というのを1時間ぶっ通しで聞かされました。(ほとんど安らげず。。。苦笑)
できれば、早くこの国を出たいと。
実は、こういった体験は初めてではありません。
今まで5回ぐらいはあります。
今日もたまたま友人と話していて、「留学したい」という話をされました。
理由は、中国から出て外の世界を見たいし、中国に住みたくないからだと言います。
普通の会社員がです。
お取引先なので名前は出せませんが、日本語も英語もしゃべれない一般の日系企業に務める中国人の方です。
日本では、中国の方の愛国主義的なニュースばかり出てくると思いますが、実態は中国人も中国、いや、共産党に対して肯定的ではないことが多いということです。
確かに、私が日本人であるために、意識が外向きの人会いやすいというのはあるかもしれませんが。。。
ただ、他にも私の友人の叔母は、かなりの富裕層で、最近カナダに移住しました。
共産党、政府とかなり距離が近く、そのおかげで1代で富を築いたようですが、だからこそ、中国に対して危機感を持っていて、移民を決断したようです。
それに続いて、友人の母親(叔母の妹)も移住のために今、英語を勉強しています。
理由は様々ですが、1番多いのは、「信用」だと思います。
統計を取ったわけじゃないので、あくまで主観ですが、何も信用できない社会や政府について、かなりの不満を感じている人が多いように感じます。
社会をリードしていくべき、財界人から真っ先に国を捨てて移民するというのも問題だと思っていましたが、国の土台である一般の国民の間にもかなりの不満が募っているようで、尋常ではない状況に思います。
やはりインターネットの普及によって、いくら政府が情報統制しようとしても、ダダ漏れ状態なんでしょうね。
先週の盲人のマッサージ士の方も、よく政治や社会情勢について議論をしているようで、中国の「民主化」について、私にもかなり熱弁を奮っていました。
驚きとともに、嬉しさと怖さを感じました。
「情報統制」に左右されずに、個人として意見を持っている人を見て、嬉しい気持ちになった反面、再び民主化運動が本格化すれば、この国は(短期的に)どうなるのかという怖さも感じたということです。