中国でSEO対策はするな!!
中国の検索エンジン市場が、百度によってほぼ独占市場なのは有名です。
QQを運営するTencent(腾讯科技讯)によると、市場状況は、下記の通り。
2012年Q2において、百度が78.6%と圧倒的シェア。
Hitwiseによると、2012年8月の百度のシェアは、55.1%。
どっちが正しいかは別として、百度の一人勝ち市場です。
問題は、この百度という会社、かなりの実利主義。
1:リスティング広告が非常に多い
Googleやヤフーに比べて、リスティング広告の表示数が多く、最大で上から10位までがリスティング広告です。
2:リスティング広告順位は単価主義
リスティング広告の上位表示における第一要因が、入札単価です。百度にもページランクに似た概念はありますが、かなりウェイトが低く、入札単価を上げるとすぐに上位表示されます。
3:サービスは出稿量優先
広告代理店として、百度の営業マンと出稿のやり取りをしていても、出稿量の多いクライアントをあからさまに優先的に手続きを進めるため、出稿量が少ないとかなり適当な扱いをされることが多いです。これは、ネット上でも批判があります。
そもそも百度という検索エンジンは、音楽データ(MP3)を無料でダウンロードできるチャネルが、人気の火付け役になり急成長した会社。
検索結果も、正直、Googleとは比較にならないほど無駄な情報が山積みです。
そんな百度ですが、この実利主義に、更に追い打ちをかける動きをし始めました。
それが、
「検索結果に自社サービスの結果を最優先で表示させる」
つまり、百度が持つ多くの関連サービス【特に、贴吧(BBS)、知道(Q&A)】からの検索キーワードを優先的に上位に表示させるということです。
百度のサービス以外の一般のウェブサイトからの検索結果は、百度サービス内の検索結果の後に表示されます。
例えば、「化妆品(化粧品)」で検索してみると
赤枠が、リスティング広告。
青枠が、百度サービス。
化粧品関連の専門メディアすら、1ページ目にほとんど出て来ません。
百度は、自社サービスのアクセスを稼ぐために、現在その傾向を更に加速しています。
つまり、どんなにSEO対策に力を入れても上位表示されにくい方向に向かっているということです。
全く無意味とは言いませんが、かなり逆風であることは確かです。
では、どうしても検索エンジン(百度)で上位表示させたい場合は、どうするべきなのか?
方法は、2つです。
①百度のリスティング広告を利用して、最適化する
所謂、リスティング広告の出稿ですね。
②百度のサービス(BBSやQ&A等)で最適化する
ステルス・マーケティングとして、百度のサービス上に自社商品の物語を多く発信していくことです。
さて、百度は、こんなことをして、長続きしていくんですかね。。。
個人的には、百度という会社に対する評価は非常に低いです。
且つ、正直あまり好きではありません。
360が頑張っているようなので、ガッツリ競合してほしいなと思います。