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Unbot Group CEOのブログ。中国の最新市場動向を上海から発信。越境EC・訪日インバウンド・WeChat・Weibo・EC(タオバオ)etc...

中国のケータイ端末シェア/スマホOSシェア状況 

日本でスマホアプリを制作している多くのスタートアップや事業会社は、当然、世界展開についてもアンテナを張ってるでしょうね。

 

勿論、中国もその中の1ツとして情報を収集したい人も多いはず。

 

そこで、中国のスマホ市況を簡単にご紹介。(すぐに賞味期限が切れると思うけど。)

<「手机人2012.11.12」より>

 

まずは、中国国内のケータイ端末、ブランド別シェア推移。

 

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1位は「ノキア

2位が「サムスン

ここまでの順位は変わらんものの、「ノキア」のシェアがものすごい勢いで落ちてる。

 

確かに、ちょっと前までは「ノキア」のケータイを持っている人が圧倒的に多かった。

 

僕も、09年はノキア使ってた。

 

 

ところが、スマホの出荷量が50%を超えた今となっては、スマホのイメージが弱い「ノキア」はサムスンやアップル、無名ブランドにシェアをドンドン食われてる。

 

 

ちなみに、

「苹果」⇒「アップル」

「索尼爱立信」⇒「ソニー・エリクソン(12年からは買収によってSONYに)」

「摩托罗拉」⇒「モトローラー」

「联想」⇒「レノボ

です。

 

 

 

この3年でアップルの躍進がすごいけど、中国や台湾製のスマホのクオリティが上がってきてる上に、価格が安いから、アップルのシェアは勢いを失いはじめてる。

 

 

「小米」なんかは、ギャラクシーの半額、アップルの3分の1の値段で、高性能、且つ、カワイイってことで若い女性中心に大人気だし。

 

この「小米」は、去年の暮れに、微博上の期間限定販売をやって5分14秒で5万台も販売してる。w

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ついこの間、VCからすごい出資受けてたけど。

 

 

 

◆OS毎の年間の有料アプリ購入個数

 

iOS       3.61個

WindowPhone  3.48個

Android     3.35個

Symbian     3.08個

 

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次に、中国の「都市規模別のOSシェア」 を見てみよう

 

 

 

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まあ、大体想定どおりね。

 

1級都市(北京、上海、広州等)

iOSのシェアが他の年に比べて若干高いね。

 

iPhone滅茶苦茶高いから。端末の価格が。

出たばかりのiPhoneの値段は、6,000元〜8,000元(8万円〜11万円)。

 

一番収入の高い上海でさえ、大卒の初任給が3,000元〜3,500元(4,5万円)だから、異常に高い。

 

日本で考えると30万〜40万円ぐらいかけてiPhone買ってる感じだね。。。

 

 

2級都市(成都、重慶等)から下は、ドンドンiOSのシェアが落ちていく。

 

 

Androidの場合は端末の種類が豊富で、ほとんどが1,000元程度、または、1,000元以下の端末を使ってる。

 

 

 

中国国内のAndroidOSのシェアは、35.52%まで伸びてる。

 

 

しかも、ノキアとアップル以外のほぼ全てのスマホメーカー(サムスン、HTC、フアウェイ、モトローラー、ZTE、レノボ等)がAndroidOSを採用してるから、今後更にシェアは伸びていくだろうね。

 

 

因みに、今の中国国内の大都市人口6.6億人のうち33%の2.2億人がスマホユーザーになってる。

 

2013年度中には、これが5億人になると言われてるから驚きだね。

 

 

次に、スマホブランド別のユーザー属性、特徴をみてみよう。

 

 

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中国の場合、日本みたいに中流ばっかりじゃなく、貧富の差が異常に激しいから、色んなグループができやすい。

 

 

大体想像どおりかね。

 

 

ただ、サムスンが中収入層ってことないんじゃないか。

機種が多いってのもあるが、ギャラクシーとかは高価格帯だし、中高収入だろうね。

 

 

小米が男性寄りってのも怪しい。

女性よりの広告うってるし、色んな色があってカワイイっていうのも人気の1つなのに。

 

 

ノキアが中低収入層っていうのは分かる。

 

 

ソニー・エリクソンとアップル、モトローラーが中高収入層なのもそうかな。

 

 

年齢層は、どのブランドもそんなものかも。

 

 

 

 

◆OS毎のサービスへの消費状況

 

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購入した事があるサービスの種類とそのシェア状況。

 

「电子书」⇒電子書籍

「游戏」⇒ゲーム

「音乐」⇒音楽

「APP」⇒APP

 

Android

特に電子書籍の有料サービス利用が多いようだが、その他はほとんど「Symbian」と変わらない。

 

Symbian

なぜか音楽の有料サービス利用が多い。その他は、「Android」と同程度。

 

【スマホじゃない場合】

全体的に有料サービスの利用率が低い。とはいえ、40%もあることに驚きだけど。

 

【iOS】

ゲームとAPPの有料サービス利用が多い。それ以外も比較的高い利用率。

 

 

 

 

現段階では、iPhoneユーザーの収入がやっぱり高いから、お金を落とすユーザーの割合がiPhoneユーザーに多い。

 

ただ、Androidユーザーの全体のシェア、ユーザーの絶対数が多い上に、今後更に端末の種類も増えて、高性能・低価格になっていくだろうから、Androidユーザーの有料サービス利用も急激に増えるはず。

 

中国では「Google play」が使えないから、第三プラットフォーム(机锋网91手机)からのダウンロードになるけれども。すごい使いやすいし問題なし。

 

 

 

何れにしても、中国では、AndroidとiOSが案の定主流ですね。

 

有料サービスとして見るなら尚更。

 

 

とはいえ、日本に比べれば、そもそもコンテンツにお金を払う習慣がない国だから、お金は取りにくいと思ったほうが良いけど。

 

 

 

長期目線で、儲からなくても始めておきたいといった人は、中国向けの開発もありなんじゃないですかね。

 

 

 

参考までに。