【中国ネットショッピング市場動向】2015年最新中国EC市場規模&動向
中国のインターネットリサーチ会社「iResearch」の2015年12月25日の発表によると、
2015年Q3のインターネットショッピング市場規模は
9,176億元(約16兆2,000億円)に到達。
中国のEC市場規模は、世界の40%に達してて、2019年には世界の50%を超える見込み。
前年同期比:32.6%増加
ちなみに、中国の小売市場におけるEC化率は、2015年時点で15.9%に到達してる。
2019年には、33.3%までEC化率が伸びると予想されてて、世界の中でもダントツでEC化率が高い国。
日本どころかアメリカの比ですらない。
日本だと6%とかのレベル(統計によるけど)
中国のネットショッピングのB2BとB2Cの比率。
年々B2Cの割合が伸びていて、2015年に初めて50%を超えた。
まあ、それはそうだろうな。
●中国のB2Cネットショッピングモール市場シェア
相変わらず、アリババが運営する天猫(Tmall)がダントツのシェアで、57.8%。
次に、中国版のAmazon、京東商城(JD.com)が2位で23.3%。
この二大巨頭は相変わらず。
次に、中国版ヤマダ電機の苏宁易购(スーニンイーゴウ)が4.1%。
気になるのは、4位の唯品会(ウェイピンフイ)で2.9%。
これは、中国のフラッシュセール専門のECモールで、ギルト(GILT)みたいな会社。
2010年ぐらいにコレ系のECがブームになって、VCから数百億単位のお金が流れた上で、生き残ったのがこの唯品会(ウェイピンフイ)。
今は越境ECのフラッシュセールも好調で、とにかく注目のプラットフォーム。
●B2Cの自社小売店の市場シェアランキング!!
相変わらず京東商城(JD.com)がダントツの1位で、56.9%
続いて、苏宁易购(スーニン)、唯品会(ウェイピンフイ)、国美在线(グオメイ)、1号店、当当(ダンダン)と続いてる。
苏宁(スーニン)と唯品会(ウェイピンフイ)は上述の通りで、国美在线(グオメイ)は苏宁(スーニン)同様に大手の家電量販店のEC店舗。
1号店は、アメリカのウォルマートに買収されて話題になったネットスーパー大手。
最近は、天猫(Tmall)が天猫超市(Tmallスーパー)を始めたから戦々恐々としてるかもしれないけど。
続く当当(ダンダン)は、元々、ネット本屋で規模もでかかったけど、みるみる京東商城(JD.com)とかに追い抜かれていったイメージ。
中国のEC市場はここ数年大きな変化なく天猫(Tmall)と京東商城(JD.com)の二大巨頭が圧倒的シェアを占めてる。
ただ、その市場規模の急成長は、世界でもダントツ。
ECの使いやすさ、品揃え、新しい技術への対応、カスタマーサポートのどれをとっても世界一だと思う。(偽物が揃ってるのも世界一ですが・・ただ、そういう環境があるだけにカスタマーサポートやアフターサービスが充実してる)
中国が世界の40%のEC取扱高を占めてることを知ってる人は実は少ない。
EC化率が世界でもダントツだということもほとんど知られてない。
中国のECが、日本のECよりも進んでるなんて普通は思わないかもしれない。
でも、現実は中国のECは非常に進んでいるし、WeChatのようなチャットアプリも含めてネット系のサービスは日本よりも遥かに進んでる。
FacebookメッセンジャーやWhatsAppなんかもWeChatの動向を研究してると言われてる。
いまや、中国のVCの投資額は、2015年に370億ドル(4兆3,400億円)に達していて、世界一のアメリカ(約680億ドル)に迫っている。
未だに日本では、日本がアジアの指導的立場にあると思っている風潮があるけど、そんな時代はとっくの昔に終わっている。
中国のインターネット界隈は非常にエキサイティングで面白い。
中国で素晴らしいEC体験をしているだけに、
なんとか日本のECをもっと分かり易く、もっと便利に、もっと最高の購入体験ができる場所にかえていきたい。