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Unbot Group CEOのブログ。中国の最新市場動向を上海から発信。越境EC・訪日インバウンド・WeChat・Weibo・EC(タオバオ)etc...

中国アドテクノロジー 三星(Samsung)のアドエクスチェンジプラットフォーム「Adhub」発表

2012年に入ってから、サムソンは、既存戦略を更に拡張するために、自社製品での広告を可能にするプラットフォームとして「Adhub」を設立して推進してきた。

 

 

ネットTV上の広告を販売したり、OpenXとの提携で進めたモバイル上の広告販売のプラットフォームとして、「Adhub」は進化してきた。

 

 

そして、今年(2013年)の8月下旬に入って、中国国内でもその動きを活発化しようとしている。

 

 

8月21日に、サムソンは、北京フォーシーズンズで「Samsung Adhub」の国内発表会を行い、欧米を凌ぐ勢いの中国のモバイル広告市場に本腰を入れ始めた。

 

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様々なデバイス上でのアドエクスチェンジ市場の急速な拡大、それに伴うDSPの多様化等今最も注目のアドテクノロジーの進化は、ちょっと目を話すとライバルに差をつけられる市場だ。

 

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中国は、日本に比べても引けを取らない分野がいくつか存在するが、その一つが広告デバイスの多様性の分野だ。

 

 

 

デジタルサイネージやタクシーのタッチパネルメディア等は日本よりもはるかに普及して一般化している。

 

 

 

ネットTVはまだとしても、今後、これらの多様なデバイスをクロスしたアドエクスチェンジの利用が中国でも活発化してくることは間違いない。

 

 

 

 

アドエクスチェンジ等の広告取引エコシステムの整備やアドテクノロジーの進化といった世界的な波は、中国では今のところ、アメリカより3年、日本より1年半ほど遅れて入ってきているように思う。

 

 

 

広告デバイスが豊富な中国において、これらの新しいエコシステムがどのように発展していくのか楽しみだ。

 

 

 

と同時に、この急激な波に乗り遅れた企業は、ライバルに差をつけられかねない時期にさしかかっていると思う。