SHANGHAI★BASE

Unbot Group CEOのブログ。中国の最新市場動向を上海から発信。越境EC・訪日インバウンド・WeChat・Weibo・EC(タオバオ)etc...

息を止めて

 

先日のCAの藤田社長とDeNAの南場さんの対談の中で、

 

水を張った洗面器に顔を突っ込んで息を止めるような気持ちで、気合いで突っ走った

 

 と藤田社長が起業して最初の2年間を振り返ってた。

 

実は、藤田社長は、自身のブログや色んなインタビューの中で、似たような表現をよく使う。

 

私も就職して1年目と、起業して上場までの2年間、息を止めて一気に走り抜けて成功した経験があるので、

 

 

藤田さんの中ではきっと、この出だしのスタートダッシュが何より大事だと感じているんだろうと思う。自らの経験を基に。

 

 

確かに、何においても最初の基礎・土台づくりが最も重要で、且つ、最も力を使うところ。

 

 

人間の筋力は、下半身に約70%もの筋肉が偏っているけど、それは、体を支えることが最も大変だからだし。

 

 

建築物も高ければ高いほど、地上に見えていない基礎をしっかりと作ることが重要だし。

 

 

自動車が最もエネルギーを消費するのも、停止状態からの発車時。

 

 

 

多くのことは、努力と比例した直線で成果が顕著に現れるわけではない。・・・イメージ直線

 

つまり、努力がなかなか成果に現れないような、右肩上がりの曲線になる。・・・現実曲線

 

 

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考えてみれば、自分の日常のなかにもある。

 

 

私は、中国語と韓国語がしゃべれるが、どちらを習得するときも明らかな現実曲線だった。

 

 

 

必死に勉強しても、なかなかしゃべれるようにならないし、ヒアリングも弱い。

 

 

でも、続けていくと、突然あるタイミングで分かるようになる。

 

 

 

私の中国語の場合は、4ヶ月程度、韓国語の場合は、8ヶ月程度でそのタイミングがきた。

 

 

そこからは、急激な伸び。伸ばしていくのは、初期の半分以下の労力でグングン伸びる。

 

 

分かる迄のタイミングが、結構早いと思うかもしれないが、理由は、私が留学していたり、猛勉強していたから。

 

 

 

まさに、「息を止めて突っ走る」勢いで勉強した。

 

 

でも、多くの場合、この成果が現れるタイミングが来る前に、ガス欠で諦めてしまう。

 

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ただ、私の場合、語学とは逆に、ゴルフが・・・

 

 

 

24歳の時、8ヶ月間もの間、毎週土曜日に池袋の「コナミスポーツクラブ」のゴルフレッスンに通っていた。

 

 

現役のプロの先生に教えてもらうレッスン。

 

 

「プロに教えてもらってるんだから、きっとうまくなる。」と思って、8ヶ月間で一度も打ちっぱなしにすら行ってなかった。

 

 

その結果・・・

 

 

8ヶ月後、完全に素人のまま。

 

 

毎週欠かさず通ったにも関わらず、その後の初ラウンドでは、「150」を超える有様。

 

 

きっと、3ヶ月でもミッチリと会社の先輩と打ちっぱなしに行ってただけで、もっとうまくなってと思う。

 

 

 

これこそが重要な部分。

 

 

 

ある有名な本では、

 

「下りのエスカレーターを、一気に駆け上がって、上に行ってしまう勢いが必要」

 

と表現されている。

 

「それを、普通の人は、エスカレーターと同じスピードで、それなりに延々と頑張るから、いつまで経っても同じ場所」

 

 

 

頭では分かっていても、実行するのは大変。

 

 

 

でも、これができると人生は、短期間に一気に飛躍するんだと思う。

 

 

 

大事なのは、一点への「集中力」「勢い」じゃないかな。

 

 

 

全然、自分でできてないと感じるから、強烈な自分への戒めとして。