☆中国EC事情☆ 【京东商城 VS 苏宁易购】
この二つのプラットフォーム(家電製品のネット販売)の売上額は、毎年100%以上で増加している。
2012年上半期の売上増加率は京东商城で120%成長、苏宁易购で105%成長。それでも刘强东(京东商城CEO)曰く、純利益でマイナスという。
利益はどこに消えているのか?
京东商城の2011年度の売上は212億元(2,650億円)、粗利率5.5%、広告費2.3%、純損失5%前後となっている。
下記は、DCCI互联网数据中心の最新の両者のデータ。
京东商城 VS 苏宁易购
◎ECスタート 2004年 2009年
◎2010年売上 102億元 20億元
◎2011年売上 212億元 59億元
◎2012年売上予想 450億元 200億元
◎2011年粗利 6% 18.5%
◎2011年純利益 -5% 5.13%
◎従業員数 20,000人以上 3000人以上
◎SKU 170万以上 80万以上
中国のB2CのEC市場規模は未だに、もの凄い勢いで伸びてます。
08年頃から急激に拡大して、その波に乗った京东商城,Vancl,1号店,LaMiu,红孩子といったB2CのEC企業が、毎年信じられない成長を遂げました。
ところが、京东も赤字を垂れ流し、Vanclも売上こそ伸びていますが、内部関係者曰く、広告を打てば売り上がるが、打たなければ売れず、利益が出ないと嘆く状態。1号店も大株主の保険会社から売られている。
確かに、ザッポスしかりB2CのEC事業者が利益を出すまでには長い我慢の日々が必要かもしれません。
但し、中国のこれらの企業にも同じように未来があるのでしょうか。
中国の消費者は、ブランドのビジョンや歴史、意味に共感して商品を購入するのではなく、ステータスとしてのブランドや費用対効果としての商品価値を重視するように思います。
次から次ぎへと出てくる新しいサービスや商品に、次から次へと目移りしていく。
自分自身の「こだわり」ではなく、「流行・ステータス・メンツ」を重視する。
ベクトルが内ではなく、外に向いている消費者をどう引きつけ続けるのか。
これらの企業が、どう展開していくのか楽しみです。