畑違いがなんだってんだ!!
僕は、10歳からサッカークラブに入り、毎日毎日サッカー漬けの学生生活を送って、高校3年生の県大会決勝戦の敗北により、真剣なサッカー人生の幕を閉じました。
2001年11月4日、僕の18歳の誕生日の2日前。
勝てば全国大会で、最高の18歳、負ければ受験勉強に突入する最悪の誕生日。
結果は、後者でした。(号泣しました。色んな意味で。)
ただ、どちらにしても将来の方向性は17歳の時に決めていました。
「中国」です。
その時は漠然としていましたが、「中国」というキーワードを自分の人生の幹に据えて勝負したいと決めていました。
17歳の時に悩みに悩んだ挙句に、乏しい知識と経験の中で決めたこの軸に従って、大学時代に北京に留学して、今は「中国」で会社を経営しています。
今は夢も成長し、「中国」だけでなく「アジア」の地図が頭の中にあります。
とにかく、僕は、「サッカー漬け」の小年期と「中国漬け」の青年期を送っていると言えます。(まあ、実際には大学時代もっと色んなことをしてましたが、、、)
そのおかげで、サッカーは今となってはトホホですが、中国語は普通の在中日本人よりも流暢だと自負してます。(一応韓国語も趣味がこうじて、中国語に近いレベルまで上達してますが、、、)
ところが、当たり前ですが、野球や英語となると話は丸っきり別です。
野球に至っては、正直、ルールすらあやふやです。プロ野球なんてほぼ分かりません。
そりゃそうですよね。
従っているルールも違えば、使う筋肉や技術も違う、畑自体が違うわけですから。
実は、今、僕自身が全くこれと同じ状況にあります。
サッカー選手だった僕が、突然野球選手に転身したようなものです。
会社組織に身を置いていた世界と会社組織を創る世界では、ルールも違えば、使う筋肉も技術も違うということです。
なので、当然あらゆる問題に直面します。
サッカーをしていたので、走ることも運動することも協調性を発揮することもできますが、バットを振ること、投げること、キャッチすること、どれも素人。
素振りやキャッチボールからです。
むしろ、それすらも慣れない上に、失敗の連続です。
全てのコトは、「0」を「1」にする時に最も神経と体力と知力と努力を要します。
車を発進させるときもそう。発進時が最もエネルギーを消費しますよね。
語学ですら同じです。
中国語をどれだけ必死に勉強しても、なかなか成果は現れません。
やってもやっても進んでいる気がしません。
新しい畑では、この現象が必ず起こります。
そして、この最も苦しく成果が上がりにくいときに、諦めてしまう人がとても多い。
ただ、ここを突破して進み続けると、ある時突然成果を実感できる時がきます。
このK点を超えると、そこが、「1」ですね。
「1」になれば、「2」になるのは早い。
要は、この最初の時点が最も大切だということです。
周りから見れば滑稽なほどに、失敗や試行錯誤を繰り返しているこの時期ですが、いつかK点を突破できる日が来ます。
もし、このK点まで早く到達したければ、失敗のスピードを上げることが重要だと思います。
何かにおいて、早く成功したければ、失敗のスピードを上げること。
誰でも「失敗」は大嫌いです。
僕も大嫌いです!
恥ずかしいし、損をするし、馬鹿にされるし、何より、自分自身が馬鹿だと感じてしまいます。
ただ、この恐れを克服して、挑戦し、失敗⇒改善(学び)を高速で繰り返した人だけが何かを達成できると信じています。
「PKを失敗することができるのは、PKを蹴る勇気を持つ者だけだ」
という、イタリア代表ロベルト・バッジョの言葉を思い出します。