中国木工のチカラ
中国、特に一級都市にはものすごい数の出稼ぎ労働者がいます。
例えば、上海の場合。
【常住人口】
2010年上海市人口:2301万人。 その内外地人口:897万人(39%)
上海市の人口は、2000年〜2010年で、628万人増加(37%増加)
実に、年間平均62万人増加している。
また、この増加人口のうち、外地人は毎年平均55万人(10%増加)増加している。
毎年の上海市の人口増加の87.75%が外地人による増加。
この外地人が全て、出稼ぎ労働者ではありませんが、大学生として来海する人を除けば、割合としては出稼ぎ労働者が多いと思われます。
そんな出稼ぎ労働者の生活はというと、
・1部屋、10人タコ部屋、または、レストランの机を並べてベッドにして居住
・肉体労働やレストラン、物業管理、警備等の職業が多い
・食事は賄い
・数年単位の出稼ぎと決めて、上海に居住し、長期休暇を期に帰省して、そのまま戻らない
といった特徴があります。
これだけ見るとかなり過酷な生活環境で、イメージはあまり良くないかもしれません。
但し、最近彼らの器用さや生きる智恵等に驚かされることが多いです。
本当に尊敬に値します。
例えば、先日ある先輩から
「家具を買ったんだけど、どうしても組み立てられない箇所があるから、誰か大工さんに組み立ててもらえない?」
と言われ、自宅に行きました。
それから、周辺の家具屋さんに聞いてみましたが、皆さん大工ではなく営業スタッフであるため誰もできず、結局、マンションの物業管理の方にお願いしました。
最初は、物業管理とはいえ、普通の警備のおじさんと同じ感じなので、組み立てられるのかなぁと疑問に思いつつ部屋に戻りました。。。
ところがところが、、、実際に作業を始めてみると、、、
「組み立てる箇所」
「組み立て工具」
「家具をすごい勢いで組み立てていく物業管理のおじさん」
実際、先輩は3時間悪戦苦闘してもできなかったために、
「苛ついて、捨てようかと思った」
と話していたほどです。
(実際、一部木片が折れていました。。。www)
にも拘わらず、このおじさんは、15分ほどで組み立て完了!!
しかも、折れていた木片を取り除いて、別の木片を削って作ってしまってましたww
すごい、、、すごすぎる。
これを生活力と呼べるの変わりませんが、頼もしく感じました。
何事も自分でやってみて、経験していると、基礎ができあがって、色んな応用が効くようになるのでしょう。
勉強になりました。